- 家づくりの豆知識
情報の8割は目から!「光のバリアフリー」3つの工夫
人は日常生活の情報の約8割を「目」から得ていると言われています。
加齢に伴う「目の見え方の変化」に寄り添った照明計画を行うことは、日々の居心地の良さだけでなく、室内での転倒事故を防ぐ大きな鍵になります。
今回は、「すまい生協」の視点から、「暗順応・明順応」といった目のメカニズムを踏まえた、これからの住まいに必要な「光のバリアフリー」について分かりやすく解説します。
歳とともに変わる「目のバリアフリー」
① 加齢で時間がかかる「暗順応」と「明順応」とは?

私たちの目は、周囲の明るさに合わせて目に入る光の量を自動で調節しています。
- 暗順応:明るい場所から暗い場所へ移動した際、目が慣れて周囲が見えるようになるまでの反応
- 明順応:暗い場所から急に明るい場所へ移動した際、眩しさが落ち着いて見えるようになるまでの反応
💡 日常で感じる「暗順応・明順応」の具体例
- 暗順応:明るい部屋から暗い廊下に出た瞬間、足元が一瞬見えなくてヒヤッとした
- 明順応:夜中にトイレへ起きたとき、照明が眩しすぎて目が冴えてしまう
若い頃はこの「目が慣れるまでの時間」がほんの数秒で済みます。しかし、加齢に伴い目のレンズ(水晶体)や瞳孔の働きが変化すると、この順応にかかる時間が少しずつ長くなっていきます。
一瞬の見えづらさが、わずかな段差やスリッパにつまづく室内事故の大きな原因となります。
② 「まぶしさ」と「暗さ」を同時に感じやすくなるメカニズム

加齢に伴い水晶体が濁ってくると、光が目の中で乱反射しやすくなります。
これにより、次のようなギャップが生じます。
-
強い光を過剰にまぶしく感じる
-
光を取り込む量が減り、少し暗い場所が極端に暗く見える
「ただ部屋全体を明るくすればいい」というわけではなく、「まぶしさを抑えつつ、必要な明るさをしっかり確保する」という繊細なバランスが求められます。
室内事故を防ぐ!「光のバリアフリー」3つの工夫
① 直接光を避ける「間接照明」と「足元灯(フットライト)」

電球やLEDの強い光が直接目に入ると、激しい眩しさを感じて目が疲れてしまいます。
そこでおすすめなのが、壁や天井に光を反射させて空間をやさしく包み込む「間接照明」です。
目への刺激を抑えながら、お部屋全体を温かみのある落ち着いた雰囲気に演出できます。
また、夜間のトイレ移動などには、廊下や階段の足元に「センサー付きフットライト(足元灯)」を設置するの効果的です。
暗順応を妨げない柔らかな光で足元だけを照らすため、眩しさで目が冴えてしまうのを防ぎ、移動の安全も確保できます。
② 部屋と廊下の「明暗差」を減らす

リビングだけを突出して明るくし、廊下や洗面所・トイレが薄暗い状態になっていると、移動するたびに「暗順応・明順応」が酷使され、目や体に負担がかかります。
部屋から部屋へ移動する際、目の慣れがスムーズに進むよう、家全体の明るさのギャップ(明暗差)を減らす「光のグラデーション設計」を意識することが大切です。
③ 時間帯や体調に合わせて変えられる「調光・調色機能」

朝や日中の活動時にはすっきりと目覚める「昼白色(爽やかな白っぽい光)」、夕方以降や就寝前は心を落ち着かせる「電球色(温かみのあるオレンジ色の光)」というように、
時間帯に合わせて光の色や強さを調整できる「調光・調色機能付き照明」の採用もおすすめです。
生活リズムに合わせた光の調整は、質の高い睡眠や自律神経の安定にもつながります。
光への配慮が、これからの暮らしの安心をつくります
手すりを付けたり段差をなくしたりするバリアフリーと同じくらい、目への優しさに配慮した「光のバリアフリー」はセカンドライフの安全と心地よさを支えてくれます。
「うちの今の照明、少し眩しい(暗い)気がする」
「これからの家づくり、照明計画はどう進めればいいんだろう?」
そんな疑問やご不安がございましたら、ぜひお気軽に「すまい生協」へご相談ください。
福島県の皆様、ご家族のこれからに寄り添った誠実な家づくりをお手伝いいたします。


